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フィリピン留学の人口推移を解説|増えた時期・今の状況

「フィリピン留学って、前はすごく人気だったよね」
こんな話を一度は聞いたことがあるかもしれません。
実際、フィリピン留学はここ10数年で一気に知名度が上がり「安くて、短期間で、英語をたくさん話せる留学先」として多くの学生や社会人に選ばれてきました。
でも最近は、
「フィリピン留学って、今はどうなの?」
「人数は減っているの?それとも回復している?」
と、少し雰囲気が変わってきたようにも感じます。
そこで今回は、留学人数の変化に注目してお伝えしていきたいと思います。
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フィリピン留学は、いつ頃から増え始めたのか
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一番多かった時期はいつだったのか
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なぜ人数に変化が出たのか
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今はどんな人がフィリピン留学を選んでいるのか
こうした点を、数字やデータをもとに、解説していきます。
実際にどんな動きがあったのかを知ることで、フィリピン留学が今どんな立ち位置にあるのかが、きっと見えてくるはずです。
フィリピン留学をおさらい

フィリピン留学の人口推移を見ていく前に、まずは「フィリピン留学って、どんな留学なの?」というところを、簡単におさらいしておきましょう。
というのも、この特徴を知っておかないと、なぜ人数が増えたのか/変化したのかが分かりにくいからです。
一番の大きな特徴は「マンツーマン授業」
フィリピン留学が他の国と大きく違うのは、マンツーマン授業が中心という点です。
アメリカやカナダなどの語学留学では、1クラス10〜15人ほどのグループ授業が一般的ですが、フィリピンでは、
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1日4〜6コマ以上のマンツーマン授業
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それに加えて少人数のグループ授業
という学校が多いです。
このスタイルは、
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英語に自信がない初心者
-
短期間で英語を使う量を増やしたい人
に最適な学習方法です。
実際、留学エージェントも「英語初心者向け」「短期集中型」という言葉でフィリピン留学を紹介してきました。
フィリピン留学の人口が増えた理由として、留学する人の層が変わってきたという点もあります。
以前は、「留学=学生が長期間行くもの」というイメージが強かったですが、フィリピン留学では、
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1週間〜1ヶ月の超短期留学
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有給や転職の合間に行く社会人留学
といった形も一般的になりました。
この「短期間でも意味がある留学」が広がったことは、留学人口の増加とも関係しています。
「安い留学先」として知られるようになった背景
もうひとつ、フィリピン留学を語るうえで欠かせないのが、費用です。
10年以上前は、
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学費・寮・食事込み
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欧米留学より大幅に安い
という点が注目され、「英語留学=まずはフィリピン」という流れができました。
どんな人に選ばれてきたのか
ここまでをまとめると、フィリピン留学はこれまで、
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英語初心者
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できるだけ費用を抑えたい人
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短期間で集中して学びたい人
-
学生だけでなく社会人
といった人たちに、幅広く選ばれてきました。
フィリピン留学の人口増加はいつから?

フィリピン留学の人口が「増えた」と言われるようになったのは、実はここ5〜6年の話ではありません。
大きな流れとしては、2010年代前半から、じわじわと増え始めたというのが実情です。
フィリピン留学が目立ち始めた時期
フィリピン留学が注目され始めたのは、2012年〜2013年ごろと言われることが多いです。
この頃から、
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留学エージェントがフィリピン専門プランを出し始めた
-
「マンツーマン授業」という言葉が広まり始めた
-
学生だけでなく、社会人の短期留学が増えてきた
といった動きが見られるようになりました。
ただ、この時点では「爆発的に増えた」というより、じわじわと認知が広がってきた段階です。
また、フィリピン留学人口の推移を見るうえで使われるのが、SSP(特別就学許可)の取得者数です。
SSPは、フィリピンで勉強するための許可のようなものです。
これによると、日本人のSSP取得者数は次のように推移しています。
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2014年:5,901人
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2015年:6,506人
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2016年:7,792人
出典:セブ英語倶楽部(SSP取得者データ)
https://cebu-english.com/official-blog/jpn/
この数字を見ると、毎年、確実に人数が増えていることが分かります。
つまりこの時期、フィリピン留学はすでに「一部の人だけが行く留学先」ではなく、選択肢のひとつとして定着し始めていたと言えます。
では、なぜ2010年代中盤にフィリピン留学の人口が増えたのでしょうか。
理由はいくつかありますが、特に大きいのは次の3つです。
留学費用が現実的
当時のフィリピン留学は、
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学費・寮・食事込み
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欧米留学よりかなり安い
という特徴があり、「留学に興味はあるけど、お金がネックだった人」が、一気に動きやすくなりました。
社会人留学という選択肢
この頃から、
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有給を使った短期留学
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転職前の1〜3ヶ月留学
といった形が増え、学生以外の層が一気に留学しました。
留学人口が増えた理由は、「若い学生が増えた」だけではなく、留学する年齢層が広がったことも大きいんです。
エージェント・学校の増加
フィリピン留学を扱うエージェントや語学学校も、この時期に一気に増えました。
学校数が増えたことで、
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コースの選択肢が増えた
-
短期・初心者向けのプランが増えた
結果として、「自分にも合いそう」と感じる人が増え、留学人口の増加につながっていきました。
ピーク時の留学生は、どんな人が多かった?
ピーク時のフィリピン留学は、留学生のタイプもかなり幅広くなっていました。
たとえば、
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大学生の長期休暇を使った留学
-
社会人の1〜3ヶ月の短期留学
-
英語初心者が最初の留学先として選ぶケース
などです。
語学学校によっては、日本人比率が40〜70%程度になることもあり、「日本人が多い留学先」という印象を持つ人も増えた時期ですね。
参考例(語学学校の学生構成紹介):
https://3d-universal.com/en/blogs/what-percentage-of-students-are-japanese.html
一番盛り上がっていた時期
ここまでを整理すると、フィリピン留学のピーク時とは、
-
留学人口が多かった
-
学校やエージェントの数も多かった
-
情報も豊富で、選択肢が多かった
という意味で、もっとも盛り上がっていた時期と言えます。
ただし、このピークはずっと続いたわけではありません。
フィリピン留学人口が変化した理由

フィリピン留学の人口は、2010年代後半にピークを迎えたあと、そのままずっと続いたわけではありません。
なぜ人数に変化が出たのかを、大きく3つの視点から見ていきます。
新型コロナウイルスの影響
まず、いちばん大きな要因は新型コロナウイルスの影響です。
2020年以降、世界的に国境が閉鎖され、海外留学そのものが、ほぼストップしました。
日本人の海外留学者数は、コロナ前と比べて90%以上減少したというデータもあります。
出典:文部科学省・JASSO(日本学生支援機構)
https://www.jasso.go.jp/about/statistics/intl_student/index.html
フィリピン留学も例外ではなく、
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語学学校の一時閉校
-
入国制限
-
ビザの問題
などが重なり、「行きたくても行けない」状態が続きました。
この時期の人数減少は、「人気が落ちた」というより、物理的に留学できなかったという点がとても大きいです。
円安と物価上昇
次に影響したのが、円安と物価上昇です。
コロナが落ち着き、留学が再開できるようになったあとも、
-
円安が進行
-
フィリピン国内の物価も上昇
という状況が続きました。
その結果、
-
「前より高くなった」と感じる人が増えた
-
昔の費用感のまま調べると、ギャップが出た
為替の変化については、フィリピン留学に限らず、すべての海外留学に共通する問題ですが、「安い留学先」というイメージが強かった分、フィリピン留学では特に変化を大きく感じる人が多かったと言えます。
留学先の選択肢が増加
もうひとつ見逃せないのが、留学先の選択肢が増えたことです。
ここ数年で、
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オンライン英会話の普及
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マルタやアジア他国への留学
-
ワーキングホリデーの再開
など、
「英語を学ぶ方法」や「海外に行く選択肢」が増えました。
その結果、
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昔は「まずフィリピン」だった人が
-
他の国や方法と比較するようになった
という流れが生まれています。
これは、フィリピン留学だけが特別に選ばれなくなったというより、選択肢が広がった結果と言えます。
「減った=人気がなくなった」ではない
ここまで見ると、フィリピン留学人口が変化した理由は、
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コロナという特殊な出来事
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経済状況の変化
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留学スタイルの多様化
といった、外的な要因が重なった結果だということが分かります。
つまり、
「フィリピン留学はもう終わった」という単純な話ではありません。
実際、コロナ後は再び留学人口が動き始めているというデータも出ています。
現在のフィリピン留学人口

「ピークは過ぎた」「減ったと言われている」
そんな声もあるフィリピン留学ですが、では今の留学人口は、実際どうなっているのでしょうか?
結論から言うと、コロナで一度落ち込んだあと、回復途中というのが、いちばん近い表現です。
コロナ後、留学者数は回復している
一般社団法人海外留学協議会(JAOS)の調査によると、2023年の日本人フィリピン留学者数は5,792人でした。
これは前年と比べて、約2.6倍(268%)の増加とされています。
出典:海外留学協議会(JAOS)
https://coeteco.jp/articles/14466
この数字から分かるのは、「完全に元に戻った」とまでは言えないものの、留学需要が確実に戻り始めているという点です。
今、フィリピン留学を選んでいるのはどんな人?
現在のフィリピン留学は、ピーク時と比べると、留学する人のタイプが少し変わってきています。
最近目立つのは、
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英語初心者で、まずは短期間だけ行きたい人
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社会人で、1〜2ヶ月の集中留学を考えている人
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欧米留学の前に、基礎力をつけたい人
といった層です。
「とりあえず留学してみたい」よりも、目的をはっきりさせた人がフィリピン留学を選ぶ傾向が強くなっています。
学校やエージェント側にも変化が出ている
留学人口の変化に合わせて、語学学校や留学エージェント側にも変化が見られます。
たとえば、
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短期・社会人向けコースの強化
-
日本人サポートの見直し
-
英語初心者向けカリキュラムの細分化
などです。
これは、「とにかく人数を増やす」時代から、一人ひとりのニーズに合わせる時代に移ってきている、とも言えます。
今のフィリピン留学の立ち位置

ここまで、フィリピン留学の人口が
-
増え始めた時期
-
ピークだった時期
-
変化が起きた理由
-
現在の状況
を見てきました。
では、これらの流れから、今のフィリピン留学は、どんな立ち位置にあると考えればいいのでしょうか。
「人数が多い=良い留学先」ではなくなった
まず大前提として、留学人口の多さは、そのまま「良し悪し」を表すものではありません。
ピーク時のフィリピン留学は、
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留学生の数が多い
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情報も多い
-
選択肢も豊富
という意味で、とても活気のある時代でした。
一方で、
-
日本人が多すぎて英語環境が気になる
-
どの学校も似たように見える
といった声が出ていたのも事実です。
人数が落ち着いた今は、「流行っているかどうか」よりも、「自分に合っているかどうか」が、より大切になっています。
留学人口の推移を見ると、現在のフィリピン留学は、
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なんとなく行く留学
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みんなが行っているから行く留学
から、
-
英語初心者が基礎を固める
-
短期間で集中的に学ぶ
-
欧米留学の前段階として使う
といった、目的がはっきりした留学に変わってきていることが分かります。
これは、留学人口が「減った」というより、留学の性質が変わったと捉えるほうが自然です。
人口推移は「向き・不向き」を考えるヒント
留学人口の推移を見るメリットは、「人気があるかどうか」を知ることではありません。
本当の意味で大事なのは、
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どんな人が選んできたのか
-
どんな理由で増え、どんな理由で変化したのか
を知ることです。
それが分かると、
-
自分はその流れに合っているのか
-
今のフィリピン留学は、自分の目的に合うのか
を、冷静に判断しやすくなります。
今、フィリピン留学を考えるなら
人口推移を踏まえたうえで、今フィリピン留学を考えるなら、
-
「安いから」ではなく「何を学びたいか」
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「人数が多いか」ではなく「学習環境が合うか」
という視点を持つことが大切です。
留学人口が落ち着いている今だからこそ、学校選びや学習スタイルを、じっくり考えやすいタイミングとも言えます。
まとめ

フィリピン留学の人口は、ここ10年ほどで大きな変化をたどってきました。
2010年代前半から中盤にかけて、「費用を抑えつつ、短期間で英語を学べる留学先」として注目され、学生だけでなく社会人にも広がり、2016年〜2019年ごろにかけてひとつのピークを迎えました。
その後、新型コロナウイルスの影響で海外留学そのものが止まり、フィリピン留学の人口も一時的に大きく落ち込みます。
ただこれは、人気がなくなったというより、物理的に留学できなかった時期だったと言えます。
コロナ後はピーク時ほどの人数ではないものの、再びフィリピン留学を選ぶ人が増えてきています。
ただし今は、「安いから行く」「みんなが行っているから行く」という時代ではありません。
英語初心者が基礎を固めたい、短期間で集中的に学びたい、欧米留学の前に準備をしたい、そんな目的がはっきりした人に選ばれる留学先へと、立ち位置が変わってきています。
大切なのは、今のフィリピン留学が、自分の目的に合っているかどうか。
この記事が、「フィリピン留学って今どうなんだろう?」と考えている人にとって、判断するためのヒントになればうれしいです。



