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フィリピン留学に必要なビザとは?種類から申請方法まで徹底解説
フィリピン留学を考えるにあたって、留学に必要なビザはどんな種類があり、どのように申請すればいいのかわからない方も多いと思います。この記事では、フィリピン留学におけるビザの種類から申請方法までを詳しく解説します。留学を希望する方々がスムーズにビザ手続きを進められるよう、必要な情報をわかりやすくお伝えします。留学準備の際にお役立てください。
ビザの種類は?
そもそもビザは、渡航先の政府がその人に対して入国を許可する証明書を指します。日本語では「査証」とも呼ばれ、通常は各国の大使館や領事館で発行されます。国によっては、ルールや発行手数料などが異なりますが、おおむね次の4種類に分かれます。観光用、留学用、ビジネス用、そして就労用(ワークビザ)です。
例えば、アメリカやカナダに留学する際は、期間に応じて渡航前にビザを取得する必要がありますが、フィリピンでは、渡航後でも現地での取得が可能です。日本国内での事前申請の場合、次のようなデメリットが考えられます。「申請場所である大使館や領事館の数が限られること」「申請書類が多く複雑であること」「書類の受理から発効までに時間がかかること」などです。そのため、現地の語学学校や留学エージェントを通じて、渡航後に代理申請を行うのも一つの方法です。
滞在期間や留学する場所によって必要な申請
フィリピン留学の際、滞在期間や選ぶ学校によって必要な申請手続きが異なります。短期留学では観光ビザが適しており、長期留学を希望する場合は学生ビザの申請が必要です。また、留学する学校やプログラムによっても要件が異なる場合がありますので、申請前に詳細を確認し、スムーズな手続きを心掛けましょう。
滞在期間が30日以内の場合
日本国籍をお持ちの方は、30日以内の短期間の語学留学では、特別なビザの手続きをする必要はありません。入国時に30日間の観光ビザが無料でもらえるからです。観光や英語学習などの目的でフィリピンに入国される場合も同様です。ただ、入国時には「滞在期間+6ヶ月以上有効なパスポート」と「帰国または第三国への出国を証明する航空券情報」の提示が求められますので、渡航前に忘れずにご用意しておいてください。
滞在期間が30日を超える場合
30日を超える語学留学の場合も、30日以内の留学と同様に、無査証でフィリピンに入国できますが、滞在後には観光ビザの延長手続きが必要です。延長申請は、滞在期間に応じて申請費用が変動しますので、長期滞在ほど費用も増えます。30日〜59日の滞在期間では、約11000円の申請費用がかかります。語学留学では、一般的に学校が延長手続きを代行してくれますが、代行料金には手数料が含まれることがありますので、確認しておくことが必要になります。
滞在期間が60日を超える場合
フィリピン留学で60日を超える場合、観光ビザの延長手続きが必要です。滞在期間を延長するためには、フィリピン移民局に申請をする必要があります。申請には、延長の理由や滞在期間などの詳細を提出する必要があります。延長手続きには手数料がかかる場合がありますので、事前に確認しておくことが重要です。60日〜89日の滞在期間では、約25000円の申請費用がかかります。
ビザの延長手続きの他に、60日以上滞在する場合、観光でも留学でもACR I-Card(外国人登録証)というカードが必要になります。
大学や大学院などに留学する場合
大学や大学院への留学をご検討中の方は、渡航前に学生ビザ9(F)の申請が必要です。申請に必要な書類は以下の9点です。
・「パスポート」有効期間が滞在期間+6ヶ月以上で、写真ページのコピーが1部必要です。
・「非移民ビザ申請用紙」必要事項を記入し、本人署名が入ったものが必要です。申請書はフィリピン共和国大使館のウェブサイトからダウンロードできます。
・「顔写真」パスポートサイズのカラー写真を用意し、申請用紙に貼り付けます。
・「ビザ申請・発行に関わる同意書」ダウンロードし署名したものを用意します。
・「レターパック」ビザ審査後の書類返却用に、返却先住所を記入したレターパックを用意します。
・「入学許可証」受け入れ先の教育機関が発行する入学許可証(NOA)の原本とコピーが必要です。
・「入学資格証明書」高等教育委員会が発行する入学資格証明書(CAE)の原本とコピーが必要です。
・「犯罪経歴証明書」アポスティーユ証明を添付した住民票を登録する警察本部での申請が必要です。
・「医師からの診断書」医師の診断結果が書かれた原本とコピーを用意し、レントゲン写真と検査結果報告書にもアポスティーユ証明を添付します。診断書は診断から6ヶ月以内のものに限ります。
スムーズにビザ手続きを行えるよう、必要な手順と書類を事前に確認しておくことが重要です。
フィリピン留学のビザ申請以外に必要な書類は?
フィリピンへ留学する際、ビザの申請だけでなく、留学生がフィリピンで滞在するために必要な書類についても把握しておくことが重要です。ビザ以外に必要な申請や手続きについて、把握し入国までに忘れずに準備しておきましょう。
SSP(Special Study Permit)
SSP(Student’s Visa with Approved Study Permit)は、フィリピン留学において学生ビザ(Student Visa)を取得する際に必要な許可書です。留学する学校がフィリピン移民局に対して学生の受け入れを承認する書類であり、学生ビザの申請に必要な重要な文書です。留学生がフィリピンに入国し、学生ビザを取得するためには、留学先の学校が移民局にSSPを申請し、認可される必要があります。6か月まで有効ですが、1週間の留学でも取得する必要があります。ただ、有効期間は6ヶ月となりますが、学校ごとに必要になるため、転校する場合は再度申請が必要となります。申請費用は、約20000円かかります。
ACR I-CARD(Alien Certificate of Registration Identity Card)
ACR I-CARD(Alien Certificate of Registration Identity Card)は、フィリピンに滞在する外国人(留学生)が取得する身分証明書です。フィリピンでの滞在期間が60日以上の場合、外国人(留学生)はフィリピン移民局に登録し、ACR I-CARDを取得する義務があります。ACR I-CARDには外国人(留学生)の基本情報や滞在状況が記載されており、フィリピンでの法的な滞在を証明します。留学生もこの規則の対象となり、滞在期間が60日以上の場合にはACR I-CARDの取得が必要です。ACR I-CARDは、フィリピン移民局で申請し、手数料を支払うことで取得できます。費用は約10000円ほどになり、学校で申請代行してくれることがほとんどです。
ECC(Emigration Clearance Certificate)
ECC(Emigration Clearance Certificate)は、フィリピンを出国する際に必要な証明書です。留学生がフィリピンを離れる際には、フィリピン政府が国外出国の許可を与えるためにECCを取得する必要があります。ECCは、フィリピンの移民局で申請し、手続きを行うことで取得できます。
種類はAとBがあり、ECC-Aは、観光ビザなどの短期ビザで6ヶ月以上フィリピンに滞在した人など留学生が対象になります。ECC-Bは、有効なACR I-CARDを所持している移民・非移民でフィリピンに今後帰国予定のある人が対象になります。留学生がフィリピンを離れる際には、滞在期間やビザの種類に応じて、必要なECCの種類を事前に移民局や関連する当局に確認することが重要です。
また、EECの有効期限は取得後から1ヶ月です。そのため、1ヶ月以上前から申請してしまうと、出国時に期限が切れていたなんて事になりかねない為、注意が必要です。申請費用は約3000円ほどになります。
WEG(Waiver of Exclusion Ground)
フィリピンでは、人身売買や誘拐などの犯罪を厳しく取り締まっている為、15歳未満の方が保護者の同伴なしで入国することは出入国法で禁止されています。そのため、WEGの申請はフィリピン国籍以外の15歳未満の方が保護者の同伴無しで入国する場合に必要です。WEGの入国許可が下りるのは、入国審査を受けた時です。入国審査時には、「扶養・保証の同意宣誓供述書」と申請料約7000円が必要となります。また、入国の前に「扶養・保証の同意宣誓供述書」を駐日フィリピン大使館または総領事館で申請し、取得しておいてください。
ビザの申請は時間に余裕を持って行う
ビザの申請は留学準備の重要な一環です。申請手続きには時間がかかることがありますので、余裕を持って計画することが不可欠です。ビザの種類や申請に必要な書類を確認し、申請に必要な時間を見積もりましょう。また、予期せぬ問題が発生する可能性も考慮し、余裕を持ったスケジュールを立てることが重要です。申請に関する正確な情報を収集し、対応する大使館や領事館のウェブサイトや連絡先を確認しましょう。さらに、ビザの申請に必要な費用や手続きを理解し、不明な点があれば遠慮せずに質問することが大切です。ビザの申請には焦らず、十分な準備と計画をして、円滑な留学準備を進めましょう。