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実際の留学体験者から見る「今のフィリピン留学」

2017年の冬、私は1か月間フィリピン・セブ島で語学留学をしました。
通った学校は「アーグスイングリッシュアカデミー」。
学校に通いながら、ホテルの大部屋で他の留学生と生活を共にしました。
当時の目的は「英語を話せるようになりたい」というシンプルなものでした。
実際に留学してみると、楽しい経験もあれば、大変なことも多かったのを覚えています。
この記事では、2017年当時の体験談を振り返りながら、現在のフィリピン留学と比較して感じたことをお伝えします。
これから留学を検討している方にとって、実際の体験と最新事情の両方を知るきっかけになれば幸いです。
Contents
私のフィリピン留学体験

私は2017年に1ヶ月、フィリピンへ留学しました。
留学中に経験したリアルな体験をお伝えしていきます。
留学を決めたきっかけ
私の中には、「いつか、絶対に留学したい」という気持ちがありました。
理由は、「日本しか知らないなんて絶対に損してる。せっかくなら英語を話せるようになって、他の国の人と仲良くなりたい。そしてもっと世界を知りたい!」そんな風に思っていたからです。
そんな中、友達のお母さんが自宅で英会話教室をしていることを思い出しました。
そのお母さんは英語がペラペラです。
外国の方と会話をしている姿があまりにもかっこよくて、「私もあんな風になりたい!」そう思いました。
当時は社会人として働いていましたが、家から通える距離に英会話教室があったので、「これはチャンス!」と思い、中学生に混じりながら一生懸命英語を学んだのを覚えています。
英語を学んでいくうちに、「実際に現地に行って、世界の人と話がしたい!」
そんな気持ちがどんどん溢れてきました。
「でも、もう学生でもないし働いているし、留学できるほどの時間なんて作れない…」
と、留学することを諦めていました。
そんな私を見て、先生はこう言ったんです。
「チャンスはいつでも今しかない。後悔しないように行動しなさい」
「働いているから留学なんてできるわけがない」と思い込んでいましたが、先生の言葉が胸に響き、職場へ相談してみることに。
職場と相談した結果1ヶ月の休みをもらい、留学することが決まりました!
当時はアドレナリンが出ていたのか、留学に対して一切の不安がなく、むしろ「今すぐ日本を飛び立ちたい!」と思っていましたね(笑)
これが私が留学を決めたきっかけです。
留学先にフィリピンを選んだ理由
私がフィリピンを留学先に選んだ理由は、以下の点です。
・授業料や滞在費が欧米留学と比べて1/3程度
・最短1週間から留学ができる
・日本から最も近い英語が公用語の国
・マンツーマン授業が中心
その中でも、短期間でも集中的に学べる環境と、費用の安さが魅力的でした。
さらにフィリピン留学はマンツーマン授業が中心です。
マンツーマンなら自分のレベルに合わせてもらえます。
限られた時間しかない私にとって、「たくさん話せる環境」はとても魅力的でした。
さらに、フィリピンは日本から直行便で行けるアクセスの良さもあり、初めての留学先としてハードルが低かったのも決め手のひとつです。
学校「アーグスイングリッシュアカデミー」での生活
私が通った学校は、当時「0円留学」として話題を集めていた「アーグスイングリッシュアカデミー(AHGS)」。
学校にあるコールセンターで働くことで、ホテル代や学費約20万円が0円になるというコースが特徴の学校でした。
確かに0円で留学できるのは魅力に感じましたが、午前中は授業で午後からコールセンターの仕事になってしまうので、1ヶ月の期間だと英語を十分に学べない気がしました。
なので私は「ガチ留学」というコースを選択。
このコースは朝の9時から夜の18時までマンツーマン、8時間みっちり英語を学べます。
ガチ留学を経験してみて…
正直、最初の数日は本当に苦痛でした。
慣れない英語を1日中話すので口が疲れるし、先生の言っていることも理解できず何度も沈黙…
理解できない自分に嫌気が差して「明日もまた授業…嫌だな」と思うことも何度もありました。
それでも先生たちは根気強く教えてくれたので、日本に帰る頃には自然と英語が出るくらい成長しました!
滞在は学校提携のホテルの大部屋。
友達ができやすい反面、プライベートな時間は少なく、生活リズムが合わないと気を使う場面もありました。
生徒のほとんどが日本人なので、言葉の壁がなく過ごしやすかったかなとは思います。
日常生活のリアル
授業が終わると、学校の外ではセブ島でしか経験できない日常が待っていました。
食事は基本部屋での自炊か外食です。
部屋にはキッチンがあり、自炊をしてみんなでご飯を食べたり。
外食をするのも日常会話の勉強になります。
私のお気に入りのフィリピン料理は「シシグ」です。

シシグは、豚肉を細かく刻んで炒めた料理で、学校の近くにシシグを売っているお店があり、よく友達と食べに行きました。
領地は脂っこいので、添えられているカラマンシーを絞って食べるのがおすすめ。
また、フィリピンの代表的なビール「サンミゲル」と一緒に味わうと、1日の疲れが吹っ飛びます。
日用品や他の食料の買い物は、近くのスーパーを利用しました。
日本と大きく違うのが、精肉がそのまま販売されていること。
日本のように小分けにされラップに包んで売られているわけではなく、肉そのままがどーんと置いてある感じ。
なのでスーパーは独特のにおいがしたのを覚えています。
フルーツはさすが南国。
山盛りに積まれていました。
休日は友達と観光に出かけることもありました。
アイランドホッピングやスキューバダイビングは、勉強の合間の最高のリフレッシュ。
ツアーやレストランでは学んだ英語を使う場面も多く、「伝わった!」という成功体験は自信につながりました。
一方でカルチャーショックもありました。
私は留学する前、フィリピン=南国くらいの知識しかなく、特に調べることなく留学しました。
その結果、初日でホームシックに。。。
外に出れば砂埃がすごく口の中がジャリジャリし、滞在先の部屋には虫が毎日のように出ました。
また、インフラ設備が整っていないせいか、部屋によってはシャワーから水しか出なかったり。
街を歩けばストリートチルドレンが抱き着いてきたり。
思い描いていたリゾート地とはまったく違ったんです。
また、コーラを購入したら袋に入れられたのにはびっくりしました(笑)
※これは滞在先のホテルの売店で買った時のものです。日本と同じように缶やペットボトルで販売している所もたくさんあるのでご安心下さい!

でも「住めば都」で、数日経った頃にはすっかりフィリピン生活に慣れました。
留学を通して得たもの
1か月という短い期間でしたが、フィリピン留学で得たものは大きく3つあります。
1. 英語への抵抗がなくなった
留学前は「間違えたら恥ずかしい」と思い、なかなか話せませんでした。
毎日のマンツーマン授業でとにかく話すうちに、「文法が完璧でなくても伝えることが大事」と実感。
失敗を恐れずに英語を口にできるようになりました。
2. 異文化に触れて視野が広がった
フィリピンの文化や習慣に触れたことで、日本では当たり前だと思っていた価値観が変わりました。
毎日が驚きの連続でしたね。
3. 自分に自信がついた
出発前は不安だらけでしたが、実際にやってみると想像以上に多くのことを乗り越えられました。
「挑戦すればできる」という感覚は、帰国後も仕事や生活に大きな影響を与えてくれました。
小さな成功体験や価値観の変化が、今も自分の中にしっかり残っています。
今振り返って思うこと

当時の留学を振り返って思うことがあったので、お伝えします。
2017年当時の不便さや物足りなさ
楽しい思い出が多い一方で、「ここがもっと良ければ」と思う点もありました。
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Wi-Fiの不安定さ:授業中の調べ物や家族への連絡がスムーズにできないことが多かった。
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食事面の課題:油っぽい料理が続き、野菜不足を感じることもあった。
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実践の場の少なさ:授業以外では日本人同士で集まりがちで、現地の人と関わる機会をもっと増やせばよかったと感じた。
もし今行けるなら…
もし再び留学できるなら、次のように工夫したいと思います。
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滞在先選び:大部屋ではなく、少人数部屋や個室で快適さを優先する。
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現地交流を増やす:イベントやボランティアに参加し、授業外でも英語を使う機会を持つ。
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目的に合ったコース選択:日常会話だけでなく、試験対策やビジネス英語など、将来につながるコースを選ぶ。
最近のフィリピン留学事情と比較

2017年に私が留学してから、フィリピン留学は大きく変わりました。
当時は「安くて実践的に学べるけれど、少し不便」という印象が強かったものの、今では学習環境・生活環境・安全面のすべてが格段にレベルアップしています。
ここからは、私が体験した2017年当時と比べて、どのようにフィリピン留学が進化しているのかを具体的に紹介します。
環境面の進化
2017年頃のフィリピン留学は「安いけれど少し不便」というイメージがありました。
Wi-Fiが不安定だったり、滞在施設が古かったりする学校も多かったのです。
しかし今は、学習環境も生活環境も大きく進化しています。
たとえば、多くの学校が高速Wi-Fiを導入し、オンライン教材や動画を使った学習もスムーズにできるようになりました。
食事も以前よりバリエーションが増え、日本人シェフ監修のメニューを提供する学校もあります。
長期滞在でも栄養バランスを崩さず、安心して生活できる環境が整ってきました。
また、滞在施設も多様化しています。
これまで主流だった学生寮やホテルタイプに加え、コンドミニアムやサービスアパートメントが選べる学校が増えました。
プライベート空間を確保したい人や、家族と一緒に滞在したい人にも対応できます。
学びの幅広さ
学習プログラムの選択肢も、ここ数年で一気に広がりました。
従来の「日常会話」中心から、目的別・目標別のコース設計へと進化しています。
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試験対策コース(IELTS・TOEIC・TOEFL):資格取得を目指す社会人や学生が増加。
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ビジネス英語コース:海外出張やキャリアアップを見据えた内容が人気。
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発音矯正やスピーキング特化コース:オンライン英会話との相性も良く、短期で成果を感じやすい。
さらに、コロナ禍で始まったオンライン留学も今では定着しています。
渡航前にオンラインで基礎を固め、現地で会話力を磨く「ハイブリッド留学」という形が主流になりつつあります。
時間と費用を節約しながら、より高い効果を狙える仕組みです。
安全対策とコロナ後の変化
以前は「治安が不安」という声もありましたが、ここ数年で各校がセキュリティ対策を強化しています。
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24時間体制のガードマン配置
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外出・帰宅時の出入り管理
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女性専用フロアの設置
また、コロナ以降は健康管理にも力を入れる学校が増えました。
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教室・共有スペースの定期消毒
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医療機関との連携
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体調不良時の日本語サポート
こうした取り組みにより、初めての海外留学でも安心して過ごせる環境が整っています。
特に社会人や女性の一人留学が増えているのも、この安心感が大きな理由です。
これからフィリピン留学する人へのメッセージ

私が2017年にフィリピン留学をしたときは、まだ情報も少なく、正直「本当に大丈夫かな?」という不安がありました。
ですが、実際に行ってみると、多くの人が助けてくれ、思っていた以上に学びと発見のある時間を過ごすことができました。
今振り返っても、あの経験は人生の転機だったと感じます。
そして今のフィリピン留学は、当時よりも格段に環境が整っています。
Wi-Fiや滞在設備の改善、目的別コースの充実、安全面の強化など、以前感じていた不便さはほとんど解消されています。
だからこそ、「今」留学する人は、もっと快適に、もっと効果的に学べるチャンスがあると思います。
これから挑戦する方に伝えたいのは、「完璧に準備してから行かなくてもいい」ということ。
留学は、現地での経験を通して成長していくもの。
最初からすべてを理解していなくても、現地で出会う人や体験が、きっと成長させてくれます。
もし少しでも「英語を話せるようになりたい」「環境を変えてみたい」と思っているなら、その気持ちを大切にして一歩を踏み出してください。
私の体験が、これからフィリピン留学を考える方の背中を押すきっかけになれば嬉しいです。



